3章 特許分類の解説

国際特許分類(IPC)

IPC(International Patent Classification)とは、特許文献の円滑な利用を図ることを目的に作成された世界共通の特許分類のことであり、発明に関する全技術分野を段階的に細分化したものです。

IPCは2006年までは定期的(5~6年)に更新されていました。そのためIPCを用いて検索する場合には、その版改正に注意し、公報が発行された当時の版を用いる必要があります。

IPCでは、全技術分野をA-Hの8つの「セクション」に分け、各セクションをクラス、サブクラス、メイングループ、サブグループと階層的に細展開しています。

※現在はIPC8版として新しい運用をしています。
IPC8版については、この節の3ページ目を参照してください

例)G11B20/18の場合

11 20 / 18

セクション

クラス

サブクラス

メイングループ

サブグループ

(1) クラス、サブクラス

クラスは、セクションを細分化したものであり、セクション記号に2つの数字をつけた表示記号で表されます。

サブクラスは、クラスを細分化したものであり、クラス記号にアルファベットの大文字1個をつけた表示記号で表されます。

(2) グループ、サブグループ

グループは、サブクラスを細分化したものであり、メイングループとサブグループからなります。サブグループのタイトルは、メイングループに含まれる事項の一部を抜き出した記載であり、ドット「・」はその階層を示しています。

[参考]展開記号

展開記号は数字3桁で、IPCに付加して使用され、IPCを細展開した下位階層としてドットが付されています。

件数の多いサブクラスに作られた日本独自の分類です。

例)G06F5/06351

06 / 06 351

セクション

クラス

サブクラス

メイングループ

サブグループ

展開記号


[参考]ファセット分類記号

ファセット分類記号とは、国際特許分類(IPC)の分類表の全範囲あるいは所定の範囲(例えば、サブクラス又は複数のグループの範囲)にわたって、IPCの分類展開とは異なる観点から展開されている記号のことです。

これによりIPCとは別の観点からのサーチが可能となります。

ファセット分類記号には、3個の英文字が使用されます。

例)C08J5/18CES

08 / 18 CES

セクション

クラス

サブクラス

メイングループ

サブグループ

ファセット

IPC8版について説明します。

■変更点

  • 分類体系・表記の変更
  • 分類付与ルールの変更
  • 分類見直しのタイミング
  • 日本独自分類(展開記号等の廃止)
  • 遡及的な見直しの実施

■ 注意点

【遡及データ(2005年12月までの発行データ)および2006年1月以降発行データに関する注意点】

日本独自分類(展開記号等)の廃止により、分類による絞込みが上手く出来ない場合がある。

【遡及データ(2005年12月までの発行データ)に関する注意点】

IPC8版付与の際、以前に付与された自国分類を元にコンコーダンス表を利用して一括変換するため、分類の精度が低下する可能性がある。

優先権主張出願国が付与したIPCが、ファミリー特許に自動的に付与されるため、同国出願特許でも分類付与の精度がばらつく可能性がある。

国によって、いつの時点まで遡ってIPC8版を付与するかが異なる(再分類完了の時期も異なる)。

■推奨する検索方法

【SDI(新規に発生する特許情報を継続的に調査)】

IPC8版

【遡及調査】

日本特許(JP) : FI

米国特許(US) : USC

ヨーロッパ特許(EP) : ECLA